9月、10月は雇用者が急増する?

 アメリカの大統領選挙まであと1カ月。今年は新型コロナの影響で郵便投票による申し込みが前回4年前に比べて16倍以上に増えているそうです。各州の政府は、投票集計作業がボランティアだけでは間に合いそうもなく、臨時採用を増やしているところです。

 またこの時期は感謝祭やクリスマスなどの休暇シーズンを控えて郵便物が増える時期とも重なり、米郵政公社も配達アルバイトを増員することになりそうです。

 つまり、国勢調査の次は大統領選挙という特殊要因のおかげで、9月、10月の雇用者数が一時的に大きく増える可能性があります。

 とはいえ、あくまでも臨時採用は臨時採用。「年末のパーティー」が終わってしまえば、好調に見えた雇用増加のペースも軋みを上げて停止するおそれがあります。新規失業保険申請件数のデータを見る限りでは、そのような事態は避けられそうにないようです。