★今回の記事『資産運用で人格を磨く(3)「無私無欲」と「義」がそろった時に、資産が増えた私の経験』のオンライン解説を、10月3日(土)17:00~17:30に行います(参加費無料)。
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 資産を増やしていくのに、一番邪魔をするのが自らの“一喜一憂”の心理。その一喜一憂は「私利私欲」「自我」といったところに起因しています。今回は、「私利私欲」「自我」ではなく「無私無欲」の心、そして「義」が伴った時に、私の資産が実際に増えた経験について、お伝えしたいと思います。

世の中にとってよいことをしている誠実な経営者の事業に出資

 それは、2014年の春のことです。

 当時、参加していたビジネス交流会のメンバーである実業家の男性から、「カンボジアで事業をしている人がいて、今、出資を募っているので紹介したい。すばらしい人だよ。会社も将来大きくなるかもしれないよ」と、女性経営者を紹介されました。

 彼は、私が証券マンなので、私のお客様の中で、出資に応じてくれる人がいるのでは、と思って声を掛けてくれたのでしょう。

 私としては、未上場で、かつ、どのようなことをしている会社かよく分からないので、お客様に話を持っていくことは念頭にありませんでしたが、「信頼できるメンバーだし、彼からの紹介であれば」と思い、一度、その女性経営者に会ってみることにしました。

 品川のラウンジでお会いしてみると、見た目はとても活動的な印象の方で、さっそく、彼女自らの経歴、資金調達に至った経緯について、話をしていただきました。以前にはIT会社を経営し、拡大させたのちに人に譲り、その後、カンボジアでデザインコンテストを開催するなど、カンボジアの女性を世に出していくことを真剣に考え、尽力されていました。

「カンボジアの女性は、現在もまだ恵まれていない環境にあります。しかし、カンボジアにはアンコールワットがあり、歴史的にもデザイン力はとても優れています。そのデザインを通して、カンボジアの女性を世界に羽ばたかせたい!」

 彼女の目は輝いていて、使命感に満ちていました。