本日の注目通貨

ドル/円:週後半のレンジ予想 104.60円 から 106.80円  

 米国の経済指標は、雇用統計や消費者物価指数などを見る限り好調です。これ以上の緩和政策はもういらないとFRBが考えても不思議ではありません。

 パウエル議長は次のように述べています。「今のところ、多くの人々は政府の景気対策のおかげで生活を続けることができている。しかし、対策が終了し貯金が底をついてしまったときに、経済が構造的な雇用喪失から回復していなければ、今後さらに深刻な下向きリスクが生じる可能性がある」

 FRBが様子見をしているのは、これが理由と思われます。将来を楽観視しているわけではなく、むしろその逆。経済データが悪化したときに備えて、今は次の政策を温存しておく。米国議会では、大統領選挙前の追加景気対策の成立は絶望的なようです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成