最低単元100株の保有でウナギがもらえる

──では、次、お願いします。

 食品系からもう1銘柄。愛媛県の宇和島市で、魚の養殖や鮮魚販売を手掛ける、ヨンキュウ(9955)という会社です。この会社は、昨年、株主優待を始めたばかりなのですが、ウナギの蒲焼きがもらえるんです。100株保有だと3,000円相当ですが、保有数によってはもっともらえます。

──優待品がウナギというのは珍しい?

 まったくないわけではないですが、保有株数1,000株以上とか、けっこうもらう条件が厳しいところが多いんですね。ヨンキュウは、今現在、株価が1,700円程度ですから、最低17万円程度で、もらうことができます。10万円台でもらえるのは貴重だと思います。

──ヨンキュウは昨年、株主優待を新設したんですよね。トコタンさんはそれを知って株を買ったわけですか。

 はい、ウナギをもらえるのは珍しいので、これは買いだなと(笑)。

ウナギがもらえる優待銘柄は少なくないがヨンキュウは比較的少額投資でもらえるというメリットに注目! お子さんが育ってたくさん食べるようになったら1尾では足りなくなり、優待株を買い増しする可能性も?

──新たに株主優待を始めるところがないか、常に目を光らせているわけですね。

 それはそうですね。株主優待がブームになり、ここ数年、新設するところが多いんです。今年はコロナ禍があって、いつもよりペースが落ちていますが、昨年は80社以上、新設しています。だから、情報収集は欠かせません。

──昨年はそのうちの何銘柄買いました?

 どうだろう…、3分の1くらいですかね。新設銘柄の場合、1つ懸念があるんです。株主を集めるために優待を始める、という企業も多いのですが、なかにはその目標を達成したら、さっさと優待を廃止しちゃう企業もあるんです。そういう銘柄だと残念なので、この会社は大丈夫かな? 優待を続ける気はあるのかな? と、慎重に検討します。

──そのあたりの判断は難しくありませんか?

 そうですね。だから、僕より詳しい優待仲間に意見を求めたり、ネットでその会社の評判を調べたりします。優待目的で買ったのに、すぐに廃止になったら悲しいですから。