景気敏感株は、景気が悪い時に買う

 配当利回りの高い化学・石油株に投資すべきタイミングが来たと考えています。化学・石油株は、いわゆる「景気敏感株」です。コロナ・ショックで世界景気が戦後最悪の落ち込みとなっている今、なぜ化学・石油株に投資すべきなのか、疑問に思うかたもいると思います。

 景気が悪くて、株価が安くなったからこそ、今投資すべきだと考えます。私は過去25年、日本株のファンドマネージャーをやってきた経験から、「景気敏感株は不況の時にこそ買うべき」と考えています。景気が良くなった時には売るべきです。特に、化学・石油など世界景気や市況変動の影響を大きく受ける銘柄はそうです。

 世界景気が4~6月を底に、7~9月以降、緩やかに回復に向かう期待から、日経平均はもうかなり上昇してしまいました。ただし、化学・石油株は戻りが鈍く、株価低迷が続いています。株価が安いうちに、買っておくべきと考えます。