日本語版ウェブサイト、SNS等は段階的に閉鎖

 商品の供給と運用面についての心配は必要ありませんが、日本拠点の閉鎖に伴い、日本版のウェブサイト、Twitter、ニュースレターについては、今後段階的に閉鎖・提供が終了される模様です。

 これはバンガードに限ったことではありませんが、投資家向けの情報提供というのは、運用会社側も相応の労力とコストをかけて行っています。そして、その一連のコストは、信託報酬(運用報酬)によって賄われています。

 徹底した低コスト戦略を貫くバンガード・グループにとって、信託報酬という限りある収入をどう効率的に配分し、投資家に還元するかという点は経営上極めて重要なポイントになります。

 今回の日本支社閉鎖という決定は、あくまでもバンガード社がグループとして投資家に「低コストで良質な商品と最良の投資機会の提供」を継続していくためのものです。

 決して投資家の投資機会を奪うようなものではないということ、そして何より、バンガード・グループが掲げる「長期・分散・低コスト」という投資哲学に変わりはないということは覚えておいていただきたいと思います。