ファンダメンタルズか?テクニカルか?どちらを重視するかは投資スタンス次第

図2:ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のバランス

出所:筆者作成

 上の図2は投資スタンスを大きく3つに分けた場合の、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のウエイト配分について簡単にまとめたものです。

 例えば、(1)の「バリュー」で稼ぐについては、企業の価値(バリュー)が株価と比べて割高か割安かを見極めて中長期で投資するスタンスです。日々の株価の細かい値動きに左右されずにじっくりと構えるため、ウエイト配分はファンダメンタルズが重く、テクニカル分析は軽くなります。

 反対に(3)の「回転」で稼ぐについては、いわゆるデイトレードなど短期の投資スタンスです。業績に関わるファンダメンタルズの情報は日々出てくるわけではないため、ウエイト配分は軽く、相場のムードや、テクニカルの値動きをより重視することになります。

 したがって、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のウエイト配分について考えるということは、自分の投資スタンスを見つめ直す機会になるのかもしれません。