前回、「株式投資で1億円!「億り人」になれる人・なれない人」では、億り人を目指す方法を紹介しました。

 今回は、億り人になったあとに、どうすればいいか。筆者の独断と偏見も交えてお伝えします。

 今回はあくまでも筆者や筆者の周りの個人投資家仲間の例である、という前提で、億り人になるまでと、億り人になった後の投資手法や考え方の違いについて述べていこうと思います。

 億り人の中にはこれとは異なる考え方、手法を取られている方も多い点は、あらかじめご了承ください。

億り人になった後は無理をしない

 株式投資で一財産作った個人投資家に話を聞くと、大部分の方が一度は勝負をかけてある程度まとまった財産を短期間で形成しています。筆者もここぞというときは、投資可能資金の大部分を株式への投資に回したり、時には信用取引を用いてレバレッジをかけたこともあります。

 しかしそれは、株式投資でひと財産築くためにリスクを取って行っていることであり、当然失敗すれば、大きな痛手を被ることになります。

 したがって、リスクを取って財産を築いたあとは、それまでのような無理をした勝負をかけることは避けるようになります。

 筆者の場合、最大でも投資可能資金の80%までの投資にとどめるとか、レバレッジをかけて投資可能資金を超えた投資はしない、ということを心掛けています。

 せっかく大きな財産を築いたなら、その後さらに勝負に出て失敗して財産をみすみす減らすことはしたくありません。もちろん投資なので常にリスクはあるわけですが、必要以上にリスクを取ることはしません。

 まずは失敗しても大きな損失を被らないようにする、その上でそこそこのリターンを目指していく、というような保守的な運用になっていきます。