キャピタルゲインからインカムゲインへのシフト

 先日のコラムでは、億り人を目指すためにはインカムゲインではなくキャピタルゲインを重視すべきであると書きました。

 でも、億り人になり、財産が大きくなってくると、徐々にインカムゲインへシフトすることになります。

 インカムゲインを求め、株式投資から徐々に不動産投資へ移行する方も少なくありません。

 キャピタルゲインとインカムゲインを比較すると、キャピタルゲインを狙った方が、成功した場合、非常に大きな利益を得られる一方、失敗したときの損失も大きくなります。

 インカムゲインであれば、そこまで極端なブレはなくなり、安定的な収入を得ることができます。

 数%のインカムゲインでは、資産を大きくするためには不足しますが、すでに大きくなった資産を運用するのであれば、それで十分だったりします。

 例えば3億円の資金があり、これを配当利回り3%で回せば、税金を差し引いた手取りがおよそ717万円です。配当金で毎年これだけもらえれば十分、というのであれば、無理にキャピタルゲイン狙いでリスクを取りに行く必要もなくなるのです。