中小型株から大型株へのシフト
個人投資家が限られた資金を使い、できるだけ短い期間でできるだけ資産を大きく増やそうとするときは、大型株ではなく中小型株のほうが向いています。同じ期間を取った場合、中小型株の上昇率は大型株の上昇率をはるかに上回ることが多いからです。
それは、逆に考えれば、株価が値下がりするときの下落率も、中小型株の方が大型株より大きくなることも表しています。
つまり、中小型株への投資の方が大型株よりもハイリスク・ハイリターンになるということです。
もしすでに大きな資金があるならば、中小型株へ投資して大きな失敗を冒すリスクをわざわざとらなくても、値動きがゆるやかな大型株への投資で十分、という考え方になってきます。
中小型株への投資は年率15%のリターンが狙えるが大きな損失を被るリスクも高い、大型株への投資であれば年率5%程度のリターンしか狙えないが大きな損失も被りにくい・・・それならば、5%程度のリターンでも十分、とするのが資産を多く保有している投資家の考えです。