本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.17

下値メドは105.03

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ユーロ、目覚める

 楽天証券が実施した相場に関するアンケートによると、個人投資家の約32%が、8月ユーロ/円は120.25円より「ユーロ安/円高」に動くと予想していることが分かりました。一方で、125.20円より「ユーロ高/円安」になるという予想は、最も少ない約20%。「どちらにも行かない」は、全体の48%を占めました。

 個人投資家のこの相場観は今に限ったことではなく、4月から一貫してユーロ/円は「どちらにも行かない」か、動くなら「ユーロ安」が大勢です。しかしユーロ/円は、5月につけた114.40円を底値に3カ月のうちに昨年4月以来となる126.75円まで12円も上昇。残念ながら、実際のマーケットは個人投資家の相場観とは異なる動きをしているようです。

 海外トレーダーによると、今年これまでのFXマーケットで、ユーロ高ほど強いトレンドは(金先物を除くと)なかったということです。トレンドが始まるきっかけは、EU(欧州連合)が欧州復興基金の設立で合意したこと。EU諸国にとっては、コロナ禍からの経済回復への取り組みというだけではなく、単一通貨(ユーロ)を経て財政の統一に向けた大きな一歩が欧州復興基金なのです。世界の投資家にとっては、ギリシャやイタリアなど周辺国の財政破綻リスクが低くなり、ユーロはより安全で有望な投資先になります。

 だからといって、すぐにドルの地位が脅かされるわけではないのですが、米長期金利が上昇してもユーロ高は継続していることにトレンドの本気度を感じます。果たして今回は、米国経済の下降サイクルのタイミングと一致してしまったことで、ドル安とユーロ高が同時進行しています。この傾向は夏以降も続くと考えます。

 ユーロ/円最新位置情報は「今日の注目通貨」をぜひご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

17日のドル/円のNY市場終値は106.00円

 前営業日の終値比▲0.57円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

世の中の認識が、「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる - ピーター・ドラッカー

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    この秋最大のリスクは「新型コロナとインフル」の同時流行
    200℃の高熱で新型コロナウイルスをほぼ全滅させる空調用フィルターが開発

ドル:
    パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長「さらなる財政支援が必要」
    ブラード連銀総裁「今のアセットバブルは2000年代半ばのレベルまで達していない」
    バーキン連銀総裁「失業率は再び上昇する。」
    NY連銀「YCC(イールド・カーブ・コントロール)にインフレ上昇の効果はない」  

米大統領選:
    米大統領選、現時点でバイデン氏の勝率60%まで上昇
    米大統領選、大混戦なら選挙当日に市場が大混乱するおそれ

ユーロ:
    デギンドスECB(欧州中央銀行)副総裁「スペインの経済回復は初期で、不完全で、不透明で不安定」

ポンド:
    英国人がこの夏休みに行きたくない旅行先は「中国」と「米国」
    英政府のコロナ景気対策、コロナ免税地区、減税、健保料減額 など  

円:
    白川前日銀総裁「世界経済の問題はインフレではなく、低成長である」

豪ドル:
    RBA(豪準備銀行)、豪経済と対中貿易拡大に楽観的見通し示す

トルコリラ:
    7月物価指数は下落。しかしリラ安進めばすぐに上昇するおそれ 

その他:
    3.7兆ドルを運用する29の機関投資家、ブラジル政府にアマゾン乱伐中止を要求
    ブラジル、コロナで800万人近くが失職 就業率50%切る
    プーチン大統領辞任を求めてロシアで大規模デモ

主要指標終値

出所:楽天証券が作成