◆丸の内OL・玲奈から補足!そもそも「仮想通貨」ってナンダ?

 仮想通貨とは、インターネット上で取引できる財産的価値を持つ通貨のことです。最近では、「仮想通貨」よりも「暗号資産」と呼ばれることが多くなっています。

 インターネットを通じて、物品の売買から、個人や組織への送金、融資まで、従来の通貨で行うほぼすべてのことが、仮想通貨で可能となります。では普通のお金とどこが違うのか、異なる点を説明しましょう。

【1】実体を持たないこと

 まず、仮想通貨が硬貨やお札と大きく違うところは、手で触れて見えるような実物がないことです。金庫やお財布は必要ありません。仮想通貨はすべてインターネット上に存在するバーチャルなお金であり、スマートフォンやパソコンの中で管理をしています。

【2】中央管理者がいないこと

 例えば「円」は、「国」が発行して日本銀行がお札を印刷し、流通量などを管理していますよね。仮想通貨には「国」や「銀行」のようにお金を発行し管理をする「中央管理者」が存在しません。じゃあ誰が管理するの? と思うかもしれませんが、コンピューターのネットワークを利用して世界中のユーザーで管理をしています。

 国に管理されるのではなく、世界中にあるコンピューターのネットワーク上に大きな取引台帳があって、取引や発行などの情報をみんなで記録していくイメージです。

【3】電子のデータであること

 お札や硬貨自体には情報などは存在しません。

 例えば、自分の1万円札を過去に誰が持っていたのかなんて分かりません。

 仮想通貨は、それまでの取引や交換の履歴などの情報がすべてインターネット上に記録されているのです。例えばある仮想通貨はAさんからBさんへと送金されていたというように、どういう取引をたどってきたのか、過去の履歴をさかのぼれてしまうのです。

 仮想通貨は電子のデータと言えるのです。

【4】発行上限があるコインが多いこと

 例えば、ビットコインの場合は2,100万BTCと上限が決まっています。つまり、通貨価値が上がりすぎたり、逆にハイパーインフレで紙幣が無価値になってしまうようなリスクが少ないよう設計されています。

 これらのビットコインが持っている、上限が限られている事、インフレリスクに強い事などの特徴は、安全資産である金と類似している特徴であると言えます。

 特にビットコインはこういった金の特徴に近い性質を持つことから、「デジタルゴールド」と言われるようになりました。

 物理的に持ち運ぶ事や管理が困難な金に対して、スマートフォン一つで価値の移転や管理ができる事が最大の違いとなります。

【5】電子マネーとの違い

 インターネット上のバーチャルなお金なら電子マネーと同じでは? と思うかもしれませんが、電子マネーはSuicaならJR、Edyなら楽天と発行やサービスの提供をする特定の管理者(企業)が存在している点が異なります。また、円と同価値(発行されている国の通貨と同価値)である電子マネーと違い、仮想通貨は外貨の為替相場のように市場に合わせて価格が変動します。

◆一番有名な仮想通貨「ビットコイン」とは?

 ビットコインは2009年に取引が始まった、世界初の仮想通貨。仮想通貨の中で時価総額が最も高く、認知度も高い、主役級の仮想通貨です。

 2008年、「サトシ・ナカモト」という人物がビットコインに関する論文を発表し始め、2009年にビットコインのソフトウエアをネット上に発表、運用が開始されたと言われています。ただし、この「サトシ・ナカモト」は、本名なのか、個人なのか、そもそも実在するのかなども含め実態は現在も謎に包まれています。

 また、ビットコインも、他の仮想通貨と同様、管理者が存在しない事、上限が限られている事、インフレリスクに強い事などの特徴があります。

 ビットコイン以外の通貨をアルトコインと呼び、イーサリアム(時価総額第2位)やリップルなど多くの種類があります。

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