やってはいけない!?“危ない金の買い方”。気を付けたい、コロナ禍での作法。
“5本の矢”の根底には、“材料を点で見ない”という考え方があります。少なくとも5つのテーマが金市場に“同時に”作用していると、筆者は考えています。どれか一つでも、金価格をサポートしない方向を向いているのであれば、5つが束になっている、とはなりません。
例えば、ざっくりで恐縮ですが、“コロナによる危機が金価格を押し上げている”と強く認識している方は、危機がもたらす“有事のムード”という矢だけでなく、他の4本の矢を、有事のムードと同じくらい強く意識することをおすすめします。
持っている資産を売却する時の動機の一つに、保有した時(買った時)の動機が消失した場合、とする考え方がありますが、この考え方にあてはめれば、危ないから金を買った人は、危なくなくなった時、金を売ることになります。
しかし、有事のムード以外に、代替資産、代替通貨、中国・インドの宝飾需要、中央銀行という4本の矢の存在を知っていれば、危なくなくなった時でも、今後、金を持ち続けるかどうかを、冷静に判断できると思います。
本当に、世界が桃源郷のようなアフターコロナの世界になった時、不安や懸念を根源とする“有事のムード”は後退している可能性がありますが、他の複数の矢が、金相場を支えているのであれば、引き続き、金を保有してもよいと思います。
ぜひ、長期目線で金相場を見る際は、材料を、点で見ずに俯瞰していただきたいです。また、金投資にあっては、以前に「目標2,000ドル!?「金投資版・三密回避」で利益最大化を目指そう!」 で書いた、3密防止の考え方も役立ちますので、ご覧ください。
[参考]貴金属関連の具体的な投資商品
純金積立
国内ETF/ETN
1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN
海外ETF
GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF
投資信託
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド
外国株
ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ
国内商品先物
金、ミニ金、ゴールド100(プラチナ、銀、パラジウムもあり)