本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは107.69円
↓下値メドは107.29円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
経済が悪くなるほど株は高くなるのは?
世界の投資家を悩ませている最大の「謎」。それは経済ファンダメンタルズは最悪なのに、なぜ株価が史上最高値かあるいはそれに近い水準で取引されているのかということです。
コロナウイルス感染流行によって、世界経済は、数百年ぶりとはいわないまでもこの数十年間で最も急激かつ深刻な同時不況に陥りました。にもかかわらずNY株式市場は四半期では21年ぶりの大幅上昇を記録しているのです。
そのようななかで先週木曜日(2日)に米国の6月雇用統計が発表されました。NFP(雇用者)の増加数は予想を上回る480万人。失業率は11.1%に低下して2カ月連続の大幅改善となっています。
6月雇用統計は予想外の強さでしたが、しかし、そのおかげで実態経済(の悪さ)と株高のギャップを説明する理由ができた。米国の労働市場が、驚異的なスピードで回復していくという予想に立って考えるなら、米国株価の上昇は正当化されるわけです。
世界株高の原動力は、世界の主要中央銀行と中央政府による金融・財政支援であることは事実。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、「予測できる将来にわたって、FRBは超低金利政策を継続する」と言明しています。(金利が高くならないのだから)株を買うのが合理的な投資判断であるとFRBのお墨付きをいただいたようなものです。
しかし、この未曽有の景気刺激策が永遠に続くわけがない。先週の米雇用統計があまりに強い数字だったせいで、景気刺激策が意外に早く終了するのではないかという逆に不安が頭をもたげています。少なくとも、追加の景気刺激策はもういらないという話になります。ぜいたくな悩みともいえますが、問題は、もしそうなった場合、金融市場の動きが逆回転する恐れが高まること。実態経済が株価に近づくよりも先に、株価が実態経済に近づくことになるでしょう。
トランプ大統領にとっても頭の痛い問題で、扱いを一歩間違えると再選に赤信号が灯ってしまう。雇用者がこのままコロナ前の水準近くまで回復できたら、大きな得点になることは間違いない。しかし、雇用市場が回復するほど新たな景気刺激策の必要性は薄れ、株式市場が下落するリスクが高まってしまう。パウエルFRB議長やムニューシン財務長官の発言は、この文脈から読むと裏に隠された意図が見えてきます。
毎ヨミ!FXトップニュース
3日のドル/円のNY市場終値は107.49円
前営業日の終値比+0.13円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
「やっぱり見切りだ。いけないと思ったら、チェンジ・マインドしなきゃ。」- 石田禮助(出典「粗にして野だが卑ではない」城山三郎著)
今日は何の日(7月6日):
寛政の改革(1790年 - 寛政2年5月24日)
パスツールが狂犬病ワクチンを初めて人間に接種(1885年)
オウム真理教事件の死刑囚7人の死刑を執行(2018年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
インフルエンザの新型、中国で発見「世界的流行」のおそれも
EU(欧州連合)が渡航制限を緩和 日本など14カ国からの観光客受け入れを再開
コスメ商品の売れ行き落ちる。テレワークでお化粧少なく
ドル:
トランプ大統領の経済顧問が次々と辞任
テスラ時価総額22兆円、トヨタ超え世界首位に1年で5倍
パウエルFRB議長「公社債市場を「巨象」のように踏み荒らしたくない」
米南西部の州でサービス業を中心にロックダウン拡大中。医療崩壊のおそれも
円:
ITの重要性を認識? 竹本IT政策担当大臣が、自民党の「はんこ議員連盟」の会長を辞任
ユーロ:
欧州復興基金、合意のために金額減額の可能性も
新型コロナで欧州の南北格差深まる
フランス統一地方選で緑の党圧勝 マクロン与党は惨敗
ポンド:
エアバスが英国支店の人員カット拡大示唆。 英失業率は急激に悪化か
英国の人の移動量、ドイツ、フランスに比べて少ないまま。経済回復に遅れも
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)副総裁、豪経済の見通しは慎重ながらも前向き
NZD:
NZの民間銀行、マイナス金利導入を想定した準備進める
南アランド:
南ア準備銀行、追加利下げの可能性
メキシコ:
メキシコ中銀、少なくともあと50bpの利下げを検討
その他:
QUEEN活動50周年 英で記念切手発売
太陽活動が急激に低下。2030年までに地球が氷河期に入る確率は97%
アメリカで30代、40代で退職する「FIREムーブメント」が話題
ポリ袋はエコ!ポリ袋は繰り返し使用のエコバッグより、都度使用で衛生的