中国とのデカップリング(分断)

 6月22日、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)が米FOXテレビのインタビューで、司会者から中国との貿易合意は「終わったか」と聞かれ、ナバロ氏は「終わった」と答えました。この報道を受けて、23日の東京時間、ドル/円は107.10円近辺から106.74円近辺まで急落し、日経平均株価も一時180円下落しました。その後、トランプ米大統領がツイッターで「依然として有効だ」とナバロ氏の発言を打ち消したため、株は戻しましたが、ドル/円は若干戻しただけで、これをきっかけに頭が重たい地合いとなりました。

 株式市場の活況に比べ、先週のドル/円は小動きでした。週間の値動きも50銭強しかなかったことから、エネルギーが溜まっていたようです。ソフトバンクによるTモバイル株売却に関連した思惑(円転、円買い)も加わり、直近安値1ドル=106.60円近辺の重要ポイントを23日の海外市場で抜けました。5月初めは1ドル=106円割れで円高が止まりましたが、今回も106円を完全に割り込まなければ、106~108円のレンジで再び小動きが続くかもしれません。逆に、1ドル=106円台半ばから後半への戻りが鈍いと、本格的に105円台に突入してくるかもしれません。ここ数年の1ドル=105円台は滞空時間が短かったため、106円を挟んだ上げ下げとなるのか、一気に節目である105円の攻防となるのか注目です。