先週の結果

急騰、急落、その後はもみ合いの日経平均

 先週の日経平均は、週始めに▲774円と急落。翌16日は+1,051円と急反発。その後は2万2,500円水準を上値とするもみ合いで引けました。

 6月15日の日経平均は、時間外の米株先物の下落を受けて▲774円の2万1,530円。翌16日は、15日のNYダウが急落からプラスに転じたことを好感し、+1,051円の2万2,582円と大幅反発となり、その後は2万2,500円水準を上値にもみ合いとなりました。16日は大きく反発しましたが、需給関係による上昇であり、これまでのように一方的に上昇が続く相場はいったん一服したように見えます。

6月15日(月):先週末のNYダウは大きく上昇して引けていたものの、この日は朝から時間外での米株先物が下落。▲170円の2万2,135円で寄り付いた後、下げ渋っていました。しかし、後場に米株先物がさらに下げると日経平均は一段安となり、▲774円の2万1,530円で引けました。 

16日(火):15日の米国市場で、NYダウがコロナ感染拡大警戒感で▲762ドルの2万4,843ドルまで下落するものの、FRB(米連邦準備制度理事会)の緩和テコ入れを受け、+157ドルの2万5,763ドルとプラスに転じました。これを受けて日経平均は+381円の2万1,912円で寄り付くと、時間外の米株先物の上昇を受け、+1,093円の2万2,624円まで上昇。+1,051円の2万2,582円と4日ぶりの大幅反発となりました。 

17日(水):16日の米国市場でNYダウは+526ドルの2万6,289ドルでしたが、日経平均はすでに前日の上昇で織り込んでおり、▲126円の2万2,455円と反落しました。 

18日(木):17日のNYダウが▲170ドルの2万6,119ドルの反落となったことで、日経平均も▲91円の2万2,363円で寄り付きました。その後、一時▲330円の2万2,125円まで下げましたが、売り一巡後は下げ渋り、もみ合いが続いて▲100円の2万2,355円の続落となりました。 

19日(金):都道府県をまたぐ移動制限がこの日に全面解除になったことで、景気回復への期待から、前場は一時+164円の2万2,519円まで上昇。しかし、その後は2万2,386円まで下げました。後場になると切り返して、一時+168円の2万2,523円と前場の高値を少し上回り、その後はもみ合いとなって+123円の2万2,478円と3日ぶりに反発しました。しかし、+123円の中身を見てみると、東京エレクトロンとファーストリテイリングの2銘柄で+102円分の上昇となっており、実体は弱さを感じさせます。

 東京引け後の米国市場は、中国が米国産農産物を購入すると報じられたことで、米中対立懸念が後退。NYダウは上昇スタートとなって+371ドルの2万6,451ドルまで上昇するものの、アリゾナ州、フロリダ州など数州で新型コロナウイルス感染者が再び増加したことを嫌気し、▲208ドルの2万5,871ドルと3日続落となりました。為替もドルが1ドル=106.77円まで売られ、引け値は106.88円に。シカゴの日経先物は▲220円の2万2,290円でした。