本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.65

下値メドは106.25

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

「リスクオフ」と「ドル売り」の関係は終わり?

 世界の経済再開は着実に進んでいます。ニューヨーク市は、来週22日から活動再開の「第2段階」へステップアップすることを宣言しました。トランプ大統領は、たとえコロナ感染が再拡大してもロックダウンはもうやらないと言っているので、この動きが止まることはないのでしょう。経済再開を支えているのが史上最大規模の金融緩和と景気刺激策です。

 FRB(米連邦準備制度理事会)は、米社債の買い入れを開始し、トランプ大統領は1兆ドルのインフラ投資計画を発表しました。米社債買い入れは新しい緩和政策ではなく、緊急融資プログラムの一環として4月にすでに公表されていたもの。インフラ投資予算も、11月大統領選の前に成立する可能性はほぼゼロ。それでもこれらのニュースは、米国と中国で広がる新型コロナ「第2波」感染でくじけそうになった投資家心理を支えてくれました。

 コロナ治療薬としてデキサメタゾンが臨床試験で有効性を報告されたこともリスクオンに一役買いました。デキサメタゾンの良いところは安価であることで、特に発展途上国にとっては大きな助けとなります。香港「国家安全法」などで悪化する米中関係については、両国の外交トップがハワイで会談し、対話継続で一致しました。

 FXマーケットに変化が表れています。それは、株高とドル高が同時進行していること。つまり、コロナ・パンデミックから数カ月間続いてきた「株高(リスクオン)でドル売り」という負の相関関係が崩れているのです。

 ドル安のマーケットで上昇してきたユーロの動きも止まりました。ユーロ高の調整が今後さらに進むか、それともリスクオンとドル高の関係が短命に終わるか。マーケットは不透明です。

 ユーロ/円最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

18日のドル/円のNY市場終値は106.98円

 前営業日の終値比▲0.02円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

日々の収穫量で一喜一憂してはいけない、植えた種の量を気にすべきだ ​​

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    NY市、22日から活動再開の「第2段階」へ移行。NY州知事が表明
    感染は公共機関から。NY地下鉄の再生産数R0 3.4
    ブラジル、過去24時間で約3.5万人がコロナ感染 1日あたり最多を更新

ドル:
    米議会で「ウイグル人権法」成立。特定の中国当局者に資産凍結など
    パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長 資産購入終了時期は「何年も先」
    トランプ氏、中国に再選の支援を要請 ボルトン氏暴露本

円:
    脱中国のサプライチェーン再編で、日本が最大の恩恵

ユーロ:
    ルイ・ヴィトンの米市場の売上は全世界の24%
    自動車はスペインの輸出5位を占める重要産業

ポンド:
    英HSBCが香港国家安全法の導入支持。各方面から批判
    バルニエ首席交渉官「英とEU(欧州連合)の貿易交渉は複雑、11カ月間では短すぎる」

原油先物:
    米シェール生産量が増加。原油価格上昇で

NZD:
    豪とNZ、英国とのFTA(自由貿易協定)交渉を今月開始

その他:
    キアヌ・リーブスが「デート権」をネット競売に出品 現在1万6,000ドル超
    わざと感染する目的で交流する「コロナパーティー」が米で流行
    94歳のエリザベス女王がZoomデビュー。医療従事者と懇談

主要指標終値

出所:楽天証券が作成