東証が開いていない時間に取引するメリット

◆東証が開く前:前日の欧米株式や為替の動きを見て、東証が開く前に売買を成立させることができます。
◆昼休み:東証が開いていない11時30分~12時30分でも売買を成立させることができます。
◆東証の大引け後:15時に決算を発表する企業が多数あります。決算内容を見て売買するのは東証だと翌日になりますが、PTSならば、決算が出た直後の15時-16時に売買できることがあります。
◆夜間取引:東証の大引け後に出たニュースを見て、夜間にも売買を成立させることができます。

東証が開いている時間帯に、東証より有利な価格で取引する機会が得られる

 PTSでは、東証よりも、呼び値の刻みが細かくなっている銘柄があります。そういう銘柄では、東証がオープンしている間、東証よりも有利な価格で取引できる可能性があります。
 たとえば、A社株が、東証では1円刻み、PTSでは0.1円刻みで売買されるとします。そこでA社の板(売買注文の入り方)を見ると、以下のように、売り指値・買い指値が入っていたとします。

A社の板状況

注:東証では、101円に2,000株の売り指値があり、100円に1,500株の買い指値があります。呼び値の刻みが1円なので、東証ではそれより細かい指値は入れることができません。PTSでは0.1円刻みの売買ができるので、100.6円まで売り指値が、100.5円まで買い指値が入っています。

 ここで、A社に100株の成行(なりゆき)買い注文(価格を指定せず、すぐに約定させる注文)を出したとします。板状況が変わらなければ、東証だけの取引では101円で買うことになりますが、PTSならば、100.6円で買えます。つまり、PTSの方が、0.4円(約0.4%)安く買うことができます。
 ここで、A社に100株の成行売り注文を出すと、東証では100円で売れますが、PTSでは、100.5円で売れます。PTSの方が0.5円(0.5%)高く売ることができます。このように、売買の刻みが細かい場合は、PTSの方が有利な価格で取引できることがあります。