株価が10倍に上昇するテンバガー株。やみくもに狙ってもなかなかつかめません。重要なのは「候補の見つけ方」と「地合い(個別銘柄や相場の状況、環境、値動き)」です。
テーマ株でのテンバガー・材料が出現しそうな銘柄の初動をつかむ
前回、テンバガー(10倍株)の基礎知識についてお話ししました(基礎知識編)。今回は、どのようにテンバガー候補を見つけるか、筆者のやり方を披露します。
まずテーマ株についてです。テーマ株でのテンバガーは、ほんの数カ月程度で達成することがあるので、もし乗ることができれば非常にラッキーです。ただし、高値掴みを防ぐため、「株価上昇の初動をつかむ」ことと、「損切りを徹底すること」が求められます。
例えばコロナ・ショックの際、「新型コロナウイルスのワクチンを開発しそうなバイオベンチャー」と当たりをつけ、株価が上昇を始めたらすぐに乗る、ということができればその後の株価急上昇の恩恵を受けることができました。
しかしながら、すでに株価が短期間で大きく上昇してから買うと、もちろんそこから株価がさらに上昇することもありますが、早晩天井をつけて急落してしまう可能性も高まります。
株価が短期間に急騰した銘柄の全てが、株価5倍、10倍に発展するわけではありません。逆に、テンバガーを達成する銘柄よりはるかに多い数の銘柄が、数日株価が急上昇した後は天井をつけ、大幅な下げに転じてしまうのです。
もし短期急騰時に飛び乗るのであれば、どうなったら損切り・撤退するかのルールを決め、それを必ず守ることができる人だけ実行するようにしましょう。