好業績が続く株のテンバガー・低PER後が狙い目

 好業績が続く株については、PER(株価収益率)が1つのポイントと見ています。例えば2013年以降のアベノミクス相場で株価が10倍以上になった好業績株は、すでに2012年以前から業績が年々伸びていて、成長株の要素を満たしていました。しかし、地合いが悪いため、株価が上昇しなかったのです。

 実際、2011~2012年頃は、毎年増収増益が続いているのに、PERが5~7倍くらいにしかなっていない成長株が数多くありました。

 こうした成長株が、地合いの変化とともに見直されていき、上昇相場になったときに株価が大きく上昇するのです。

 例えば上昇前のPERが6倍で、5年間で業績も3倍となり、かつ上昇相場でPER20倍が許容されるとなれば、5年後の業績で考えれば今の株価でのPER2倍から、PER20倍まで買われる計算です。その結果、株価10倍となり、テンバガーを達成することになるのです。

 実際、2013年以降に成長株の多くがテンバガーを達成しましたが、低PERで放置されている成長株をあらかじめ見つけておけば、株価上昇の恩恵を受けることができたのです。