※本記事は2008年5月16日に公開したものです。

 春の今頃は、3歳馬(かつては数え年で4歳馬と称していたが、近年は満年齢に改まった)のチャンピオンを決める日本ダービーを頂点として、競馬が盛り上がる季節だ。株式投資と競馬を一緒に語るとは不謹慎だ、というお叱りがあるかもしれないが、結果が直接コントロールできないのでリスクがあり、しかし、「くめども尽きぬ」深さと面白さのあるゲームだという意味で、両者には共通点がある。読者の中にも、両方のゲームを楽しんでいる方が多数おられるのではないだろうか。

 ついでに言うと、情報の範囲は狭い(主にマクロ経済と債券の需給)が参加者の手の内や心理を深読みしなければならない「狭く、深い」点で、債券投資は展開の読みが重要とされる競輪に似ている。一方、情報の範囲が広く、どこがポイントかの絞り込みが重要な点で、株式投資は、やはり競馬に近い。

 また、株式投資と競馬は共に、他のゲーム(市場)参加者の行動によって影響を受け(競馬ではオッズ、株式投資では株価が変化する)、他の参加者に勝たなければ多くは儲(もう)からない点でも、ゲームの質に似た部分がある。人気の盲点を突くことが有効な点が共通なのだ。