本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.22

下値メドは106.33

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

慎重になりすぎると経済回復が遅れる
大胆になりすぎると感染第2波になる

 来週から5月。新型コロナウイルスで2カ月間活動停止状態だった世界は、段階的に経済を再開する動きが始まっています。米国ではジョージア州が27日からレストランや映画館の営業再開を許可しました。ミネソタ、ミシシッピ、コロラド、モンタナ、テネシーの各州も今週から移動制限を解除する予定。オセアニアではNZ首相が「戦いに勝利した」と宣言。欧州もドイツやイタリアが制限緩和に向けて動いています。新型コロナは心配だけど移動制限を永遠続けてはいられないという声が徐々に強くなっています。一方で英国は慎重な姿勢。

 経済を再開するかどうかは最終的には政治判断になりますが、世界経済が再開にむけて始動を始めたというのは、明るいニュースではあります。投資家心理が明るくなると、ドルを手元に置いておくより投資に回そうという考えになるので、有事のドル買い需要が低くなります。リスクオンによるドル売り(円高)に動きやすくなります。

 しかし、経済再開が早すぎてしまって、新型コロナウイルス第2波が広がることになった場合のリスクも無視できません。警戒しているときの恐怖よりも、一回安心した後に襲ってくる恐怖の方がはるかに大きいからです。経済再開後も心配で電車に乗ることや買い物に出かけられなくなれば、景気回復が逆に遅れることになります。

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27日のドル/円のNY市場終値は107.26円

 24日の終値に比べ0.23円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

今日の格言:

勝利したときも自分を見失うな。一歩ずつ歩みを進めていけば、やがてはるか遠くまでたどり着けるだろう。- ディエゴ・マラドーナ(元サッカー選手)​

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    「ウイルスはすでに遺伝子が変異、感染力さらに強まった」中国調査班トップ
    全米のホテル、ほぼ8割が空室 従業員の44%が失業の予想

ドル:
    米経済先行き、FRB(米連邦準備制度理事会)は依然として厳重警戒モード
    トランプ米大統領、ジョージア州知事を非難「経済再開早すぎる」
    バイデン氏に再びセクハラ疑惑が浮上

NY原油先物:
    原油の需給好転は第3四半期になってから

円:
    日銀、国債購入額の「年80兆円めど」を撤廃。
    黒田日銀総裁「追加緩和は必要があれば躊躇なく」
    日本とスウェーデンとの違い「家から出ない」が実行できる補償があるかどうか

ユーロ:
    格付け会社S&P、イタリアの格付け「BBB」を確認。見通しは「ネガティブ」
    格付け会社ムーディーズ、イタリア格下げ、5月は見送りへ  

ポンド:
    格付け会社S&P、英国の格付け「AA」を確認。見通しは「安定的」

南アランド: 
    南ア政府、2兆8,500億円相当規模の経済支援策を発表。GDPのおよそ10%

その他:
    ビートルズの映画「イエロー・サブマリン」配信イベント、7万人が参加
    中国で甲殻類に感染する謎のウイルス。広東省では養殖されたエビがほぼ全滅
    ニコチンに新型コロナ感染を抑制する効果?

主要指標終値

出所:楽天証券が作成