投資信託の選び方7カ条

 投資信託の選び方について、要点を7カ条にまとめてみた。具体的な手順として5カ条と、重要な注意が2カ条だ。

投資信託の選び方7カ条

1:いきなりファンドを選ばす、資産クラスを選ぶ

2:シンプルなファンドを「自分で」組み合わせる

3:信託報酬の高いファンドを除外する

4:ファンドの資産規模・流動性を確認する

5:売買手数料の安いチャネルで買う

6:分配金にこだわらない

7:過去の運用成績で選ばない

1:いきなりファンドを選ばす、資産クラスを選ぶ

 投資信託に投資する場合、いきなりファンド(=個別の商品)を選んではいけない。これは、是非とも覚えておいてほしいポイントだ。

 自分のお金を「国内株式」「外国株式(先進国株式と新興国株式に分けて考える場合もある)」「国内債券」「外国債券」「国内不動産」…といった資産クラス(資産の大まかな分類)のどれに、幾ら投資するのか、を決めてから、ファンド(個別の投資信託商品)を選ぶべきだ。

 こうしないと、自分がどれだけの大きさで、どういった性質のリスクを取っているのかを自分自身で把握する事ができない。

 国内と先進国の債券利回りが歴史的な低位にある現状を前提とすると、リスクを取ってもいいと思う資産の50%を国内株式に、50%を先進国株式(投資対象国が分散されているもの)に投資するのが「無難」だと思う。リスクを取る金額は、「1年後に最悪で投資額の3分の1を失うかもしれないが、『平均的には』預金よりも5%利回りの高い対象にいくら投資したいか?」と自問して決めるといい。

 例えば、「ミドルリスク・ミドルリターン」といった訳の分からない単語のイメージに丸め込まれて、金融マンやファイナンシャル・プランナーの言うなりに運用を決めてはいけない。

 仮にアドバイスを聞く場合でも、資産クラス別に何にいくら投資するのかを自分で把握しながら投資するべきだ。