急落相場の中、バフェットの投資リターンは?
改めてここでバークシャーの投資ポートフォリオを確認してみよう。「2019年末時点の投資ポートフォリオとそのリターン」から足元の投資リターン(2020年4月17日時点)を推計した。なお、保有株の一部を売却したデルタ航空とサウスウエスト航空については売却分を考慮せずに推計した。また、「その他」については推計ができないため省略させて頂いた。
バークシャー・ハサウェイの2019年末時点の投資ポートフォリオとそのリターン
市場の混乱によって12月末に比べて概ね投資リターンは減少している。しかし、チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)とムーディーズ(MCO)の2銘柄は株価が上昇しており、12月末に比べて投資リターンは上昇している。金融セクターと航空会社は投資リターンがマイナスに転じており、早い段階で一部を損切りしたのは納得だ。一方、アメックス(AXP)やコカコーラ(KO)、またビザ(V)などはこの混乱の中でもしっかりとしたリターンを確保している。
最後に先程のインタビュー記事にあったマンガー氏の言葉で締めくくろう。
「われわれは最悪の台風が来たときの船の船長のようなものだ」
「まずはこの台風を乗り越えたい、潤沢な流動性を持ってこの嵐をなんとか抜け出したい」