先週の結果
週前半で4月のSQ値を上回ったことで週末は2万円に接近して引ける
先週の日経平均の動きは、新型コロナウイルス感染拡大の見通しが落ち着いてきたとの見方になれば、1万9,000円台での値固めになるが、そうでなければもみあいとなって4月のSQ(特別清算指数)値1万9,577円が目先の上値ゾーンになってくるとしました。一方で需給から見れば、4月の第1週(3月30日~4月3日)までは、8週連続の売り越しとなっているものの、売り越し幅が大幅縮小となっていることで、海外投資家の売り圧力がかなり弱まり、新型コロナウイルス感染拡大のピークアウトの動きと経済対策で株価が上昇を続けることができれば、米株は大幅上昇の可能性もあるとしました。
結果的には、週始めは1万9,014円まで下げるものの、翌日は▲662円の1万9,705円まで上昇して、SQ値の1万9,577円を上に抜けたので期待がもてる形となりました。その後、2日続落するものの、週末の17日はトランプ大統領の米経済活動再開指針を受けて▲607円の1万9,897円で引けました。
13日(月):新型コロナウイルス感染拡大懸念が根強い中で、米株先物安を受けて、日経平均は▲186円の1万9,312円で寄り付き、後場には円高基調もあって一段安となり、▲484円の1万9,014円まで下げて、▲455円の1万9,043円で引けました。
14日(火):前日のNYダウは大幅安だったものの、大幅下落の反動や先物主導の買いもあって、日経平均は▲106円の1万9,150円で寄り付き、先物主導で上昇して▲662円の1万9,705円まで上昇。終値は▲595円の1万9,638円と大幅反発となりました。
15日(水):円高進行で利益確定売りが先行し、一時上げる場面もありましたが、先物売りで再度、軟化し、日経平均は▲88円の1万9,550円と反落しました。
16日(木):前日の米国市場が経済指標の悪化や金融機関の大幅減益決算で主要株価3指標が大幅下落し、これを受けて日経平均は主力株中心に売られ、▲259円の1万9,290円と続落しました。週末の日本市場は、朝方にトランプ大統領が、経済活動をウイルスの感染が少ない地域から再開することを認める指針を発表したことで、日本市場の引け後の米株高が期待され、先物買いで一段高となり、▲631円の1万9,922円まで上昇。▲607円の1万9,897円と1カ月半ぶりの高値水準となりました。
17日(金):米国市場は、トランプ大統領が感染の少ない地域から経済活動を再開するとの指針を出したことや、ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」の薬効が確認されたと報じられたことで、NYダウは▲704ドルの2万4,242ドルと3月10日以来の2万4,000ドル回復となりました。為替はやや円高に進んだことや前日の米国株の上昇を先取りしていたため、シカゴ日経先物は▲95円の1万9,605円でした。