今週の予想
新型コロナウイルス感染拡大の程度を見ながら、2万円を前に一進一退へ
先週は、トランプ米大統領の段階的な経済活動の再開指針の発表や、新型コロナウイルスの治療薬の進展期待や中国経済の正常化への方向から、当面のチャート上の上限としていた2万円に接近しました。
今週は、米株でさらなる上昇があるのか、また、国内での新型コロナウイルス感染拡大のペースがどうなるのかを見ながら、日経平均株価は2万円水準を上値に一進一退の動きとなりそうです。
上値は、1月17日の高値(2万4,115円)から3月19日の安値(1万6,358円)までの下げの半値戻し2万233円があり、先週末のNYダウ平均株価は半値戻しの2万3,890ドルを突破して引けていますので、米株の上昇が続けば可能性はあります。
しかし、先週末の日経平均は踏み上げによる上昇との見方や騰落レシオが過熱感を示す120%に近づく114%となっていますので、2万円近辺での一進一退の動きとなりそうです。
緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことで、感染抑制の効果が期待される一方、地方の経済活動は一段と停滞する可能性は高いので、目先、株価が上昇しても景気後退からいずれ戻り売りとなってきそうです。