最も有名なインデックス「NYダウ」
個人投資家に幅広く普及したインデックス投資。米国経済を象徴的に表しているため、よく使われているのが「NYダウ(正式名称:ダウ・ジョーンズ工業株価平均)」です。しかし、NYダウについてあまり知らない方も多いと思います。今回、他のインデックスとの比較や米国経済の歴史を振り返り、NYダウの特長をお伝えします。
そもそもインデックスとは、主に市場の動きを反映するために存在します。投資の種類に株式や債券、不動産(リート)、コモディティなどがあるように、インデックスにもさまざまな種類があります。
その中でも特に有名なのが、米国株式市場の動きを反映するNYダウです。世界経済の中心である米国の株式市場には世界中の優良企業が上場しており、NYダウは世界の景気や経済の先行きを測る指標として世界中の投資家から注目を集めています。
NYダウは米国の厳選30銘柄
NYダウ以外にも米国株式市場を代表するインデックスとしてS&P500とナスダック総合指数がありますが、これら3つのインデックスには大きな違いがあります。それはインデックスを構成する銘柄数です。
・S&P500…米国企業の中から500銘柄を選出
・ナスダック総合指数…NASDAQ取引所に上場している全銘柄を対象
・NYダウ…30銘柄を選出
30銘柄で構成されるNYダウですが、米国の広範な株式市場を代表するように“厳選投資”の要素を含んでいます。
「時価総額が大きい」「企業として極めて高い名声」「数多くの投資家からの関心」「持続的な成長」などの特性から厳選され、米国に数多くある企業の中でも“より濃密な30銘柄”と言えます。