日本株の投資判断

 私は、日本株は買収価値や配当利回りから見て割安で、長期的に良い買い場を迎えていると判断しています。ただし、コロナショックによる恐怖が収束するまで、日本株が割安であるか否かは、無視されます。

 先週は、たまたま需給要因で、日経平均は急反発しました。ただし、コロナ・ショックによる恐怖の連鎖は、まだ収束していません。日経平均が、二番底を試すリスクはまだ残っています。

 ここから、もう一度、売り込んでくるとしたら、それはやはり外国人になるはずです。外国人が日本株を売るか買うか、以下の強弱材料の綱引きによって決まると考えています。

【強材料】
 ◆世界各国が協調して、何でもありの巨額経済対策を出してきていること
 ◆新型コロナの「治療薬、ワクチン、簡単な検査方法」の開発が進み始めていること

【弱材料】
 ◆欧米および日本で、感染拡大止まらないこと
 ◆感染を抑えるための経済封鎖により、日本および世界の景気・企業業績が急激に悪化していること。

 ただし、日本株が長期投資で良い買い場を迎えているとの判断は変わりません。短期的な下値リスクに注意しつつ、リスクを適切に管理しながら、日本株を時間分散しつつ買い増ししていくことは、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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