今週の予想

1万6,000円台中心の大幅上下動。週末上昇も

 今週もNY市場をにらみ、不安定な相場が想定されます。

 NY市場は15日(日)にFRB(米連邦準備制度理事会)が4年3カ月ぶりに緊急利下げで金利ゼロへ、政府は1兆ドルの財政出動を発表するものの、上昇は一時的。むしろ大規模な刺激策が投資家心理に恐怖を与え、NYダウ平均株価は最高値からの下落率は32.18%となりました。一方、日経平均株価は3年4カ月ぶりに1万6,000円台に下落。チャートでは、目先の下値の堅いところへ到達してきました。

 今週も新型コロナウイルス感染症の広がりと世界経済に与える影響を見極めながら、1万6,000円台を中心に上下動の大きい取引が続きそうです。

 現在の投資の動きは、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から、各国の封鎖や外出禁止命令で人の移動が止まっており、実体経済の悪化懸念に移っています。このため、各国の経済対策がどこまでやれるのかに注目が集まり、リスク回避後退の動きから、円安の流れとなり、日本の株式市場を下支えしています。

 今週の27日(金)は3月末権利付最終売買日となっており、需給が一時的に好転し、戻りを試すことも想定されます。