先週の結果

先週は、NYダウの急落に連動し、日経平均は5日続落で一時2万1,000円割れまで下落

 先週は2万3,000~2万3,500円のレンジの中で2万3,000円を試す場面があるかもしれないとし、そうなれば次の下値を昨年11月21日の2万2,726円としました。しかし、日本が3連休の間の24日(月)に、NYダウが新型コロナウイルスの拡大による世界経済への悪影響を懸念して、▲1,031ドルの2万7,960ドルの急落。そのため、25日(火)の日経平均は、一時▲1,057円の2万2,335円まで下落し、終値は▲781円の2万2,605円となって2万2,726円を切ってしまいました。

 そこで改めて、先週の予測を修正し、2万2,335円の安値を切っても2万2,000円を守れれば、そのまま相場が崩れていくことにはならないのではないかとし、NYダウにツレ安しているので、NYダウの反発を待つことになるとしました。

 しかし、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広がり、世界経済後退懸念からNYダウが急落につぐ急落となったことで、日経平均も27日(木)は▲477円の2万1,948円と2万2,000円を終値で切りました。週末の28日(金)は、前日のNYダウのさらなる急落を受けて、一時▲1,031円の2万916円と2万1,000円を割り込み、▲805円の2万1,142円まで下落して引けました。オプションに絡んだ売り、先物のヘッジ売り、追証発生に伴う投げ売りと複合的な売りが重なって、手が付けられない状況となりました。 

25日(火):前日のNYダウが新型コロナウイルス拡大で急落し、▲1,031ドルの2万7,960ドルとなったことで、日経平均は▲437円の2万2,949円で寄り付き、一時2万2,335円まで下落。終値は▲781円の2万2,605円でした。

26日(水):前日のNYダウが▲879ドルの2万7,081ドルと2日連続の大幅安となったことで、日経平均は▲231円の2万2,374円で寄り付き、ドルが売られて1ドル=111円から110円の前半の円高となったことで、一時▲477円の2万2,127円まで下落。売り一巡後は下げ渋り、▲179円の2万2,426円と3日続落となりました。 

27日(木):前日のNYダウは▲123ドルと5日続落。時間外での米株先物が下落していたことで、日経平均は▲170円の2万2,255円で寄り付き、前引けは▲401円の2万2,025円。後場になると為替が一時1ドル=110円割れとなったことで、▲581円の2万1,844円と2万2,000円を割り込みました。大引けにかけても2万2,000円を回復できず、▲477円の2万1,948円と終値で2万2,000円を割り込んで4日続落となりました。

28日(金):感染源不明の新型コロナウイルス感染者を出したことで、米国内の感染も強まり、また、マイクロソフトの売上が目標未達と企業業績にも影響が現れてきたことで、NYダウは▲1,190ドルの2万5,766ドルと昨年8月22日の水準まで下げました。主要株価3指標とも2月中旬につけた史上最高値から10%以上の下落と本格調整になったため、日経平均は寄り付きから2万2,000円を大きく割る動きとなりました。▲430円の2万1,518円で寄り付いた後、一時▲765円の2万1,182円まで下げ、為替も1ドル=109円台半ばの円高となったことで、後場には一時▲1,031円の2万916円と2万1,000円を割り込み、終値は▲805円の2万1,142円でした。

 日本市場引け後の米国市場は、新型コロナウイルス感染が世界的に拡大する中、7日連続下落となりました。NYダウは一時▲1,085ドルの2万4,681ドルまで下落したあと、FRBのパウエル議長が利下げを示唆したことで、センチメンタルがやや改善。終値は▲357ドルの2万5,409ドル、ナスダックは+0.8ポイントの8,567ポイントと主要指数はマチマチの動きとなりました。1週間で3,583ドルの下落(下落率12.4%)と過去最大の下げ幅となり、最高値からの下落率も14.07%となり、本格調整入りとなりました。為替は、一時、1ドル=107.51円までのドル安・円高となり、引け値は108円の円高で引け、シカゴの日経先物は▲65円の2万1,015円でした。