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本レポートに掲載した銘柄:ソニー(6758)
1.2020年3月期3Qは、3%増収、20%営業減益
ソニーの2020年3月期3Q(2019年10-12月期)は、売上高2兆4,632億円(前年比2.6%増)、営業利益3,001億円(同20.4%減)となりました。
今3Qは20.4%営業減益で、今4Qも会社予想では15.4%営業減益となる見込みですが、イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS)のスマートフォン向けイメージセンサーが好調であることやSREホールディングス(旧ソニー不動産)上場に伴う再評価益と売却益の計上(表2の「その他」、表3の「その他、全社及びセグメント間取引消去」に入る)により、2020年3月期通期の会社予想業績は、前回予想の売上高8兆4,000億円(前年比3.1%減)、営業利益8,400億円(同6.1%減)から、今回は売上高8兆5,000億円(同1.9%減)、営業利益8,800億円(同1.6%減)へ上方修正されました。
今期の減益要因はゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の営業減益、音楽分野の営業大幅減益ですが、ゲームの減益はプレイステーション5(PS5)を2020年ホリデーシーズンに発売する予定であることに伴い、PS4ビジネスの減少が進んで端境期が生じていることによるものであり、事業の特性上不可避なものです。音楽分野の大幅減益は前期のEMI連結子会社化に伴う再評価益の反動によるものであり、一時的なものです。
これらのことを考えると、I&SS分野をけん引役として業績は順調に推移していると言えます。ただし、後述のように新型コロナウイルスによる悪影響が懸念されます。