好決算企業などをけん引役とした反発を想定
2月の日経平均は反発となる公算が大きいと考えます。
基本的に、パンデミック懸念の高まりによる株価下落場面は、買いの好機につながりやすいとみられます。
世界景気への悪影響が強まったとしても、あくまでもそれは一時的なものであり、潜在的な需要や成長力には影響を及ぼさないためです。感染者数のピークアウトが確認されれば、短期的な反発力は強まるものとみられます。
ただし、1~3月の中国景気は大幅に落ち込むことは避けられません。欧州などの景気にも一定程度は影響を及ぼすでしょう。経済指標の悪化などが一時的な株価下落要因につながる場面などは出てきそうです。
また、春節時期という書き入れ時のタイミングに当たるため、インバウンド関連銘柄にとっては、1月、2月の月次データ、1-3月期の業績に与えるマイナスの影響は大きいと言えるでしょう。
百貨店や家電量販店などの小売株、化粧品メーカーなどには、しばらく買い手控えムードが強まる可能性が高そうです。
2月の中旬には主力企業の決算発表が一巡します。好決算銘柄が改めて買い直されるタイミングとなります。決算発表を受けて買われた銘柄などの押し目買いが妙味となってくるでしょう。
とりわけ、アンリツ(6754)が好決算を発表しているように、5G関連銘柄などには、引き続き業績拡大期待が高まりやすいとみられます。
なお、前述したように、インバウンド関連銘柄の株価の戻りは、下方修正への懸念が強まるために、当面鈍いものが予想されます。