2021年3月期好業績銘柄に関心のタイミング

 2月の14日までで、ほぼ10-12月期の決算発表が終了します。10-12月期好決算銘柄のみならず、新年度となる2021年3月期の好業績期待を本格的に織り込みにいくタイミングともなります。

 ここまで安定的な収益成長が継続し、新年度も順調な増益決算が期待できる銘柄に加えて、ここまで減益決算が続きましたが、新年度には収益の急回復が期待できる銘柄などに注目です。

 この観点では、新年度の業績コンセンサスが注目されることになります。

 2020年3月期の決算発表では、会社側の新年度業績見通しが発表され、この見通し数値が株価の動向を左右します。市場コンセンサスと会社側の業績見通しが大きくかい離するケースもありますが、相対的にいえば、多くのアナリストがカバーしている主要銘柄は会社側見通しに近いコンセンサスが形成されていると言えるでしょう。

 コンセンサス数値における新年度増益率の高い銘柄などはチェックしておく必要もあるでしょう。

※楽天証券サイト内の銘柄画面においても、業績予測の項目において今・来期の業績ガイダンスが閲覧できます(閲覧にはログインが必要です)。

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コンセンサスは、前日までに発行された証券会社21社のアナリストレポート上に記載された業績予想値をもとに算出し、日々更新しています

 総じていえば、新年度は半導体や電子部品などテクノロジー株の業績変化率が高まるとみられます。電子材料中心の化学株なども同様でしょう。

 一方、日銀短観の先行き業況判断が良好な建設株などは、五輪期間中には民間建築工事の休止なども予想されるため、強気の見通しは新値されにくいともいえます。