本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.40

下値メドは109.48

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

110円台は重いイメージ

 6日(木曜日)のドル/円は小幅上昇。109円台後半でしばらくもみ合いを続けたあと、NY時間午後になってようやく110円にワンタッチ。しかしここからの売りは強くに押し戻されました。終値は109.99円。

 中国が、貿易協議の合意に基づき対米追加関税を半分に引き下げることを発表したことが、マーケットのリスクオフをさらに進めました。新型肺炎に関しては、今後発表される指標を見て経済への悪影響を検証することになりますが、短期的には悪い材料(感染拡大懸念)も良い材料(ワクチン開発)も両方出揃って、マーケット的には終息に向かっています。

 そのような状況で今夜は米1月雇用統計の発表が控えています。マーケットが次の材料を欲しがっていなかで、ドル/円はクリティカルなレベル。指標結果に注目が集まりそうです。BLS(米労働省労働統計局)が発表する雇用統計の先行指標といわれるADP雇用データは+29.1万人(予想15.6万人)とかなり好調な結果でした。

「本番」の雇用統計にも期待が集まるわけですが、強いことがすでに織りこまれているならば、予想を超えてさらにそれ以上の結果でなければ、逆に失望売りもありえます。ドル/円もすでに110円近辺まで戻っているので買戻しが出やすい状況でもありません。110円台を買っていいのか、慎重に判断したいところです。

 なお、今夜発表の1月米雇用統計の詳しいデータと予想については、「1月の米国雇用統計:インフレ前に失業率はまだ下がる?米中貿易問題と新型肺炎の影響は?」をご覧ください。

 1月の高値は110.29円。ここを完全に抜けることを確認するまでは、ドル/円が本格的な上昇トレンドに戻ったという判断は控えたいと思います。為替ウォーカーの今朝の天気マークは、3日間「晴れ」が続いたあとに「くもり」になりました。上昇の勢いがやや弱まっているサインです。

 ドル/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。

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6日のドル/円のNY市場終値は109.99円

 5日の終値に比べ0.15円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

あなたらしくありのままで生きなさい、”ほかのだれか”はすでに全部取られているのだから - オスカー・ワイルド(作家)

今日は何の日(2月7日):

ベトナム戦争:アメリカ軍による北爆開始(1965年)
カナダで憲法が改正され、英語のほかフランス語も公用語となる(1968年)
マーストリヒト条約調印(1992年)
長野オリンピック開幕(1998年)

各国・各通貨トピックス

ドル:
    アイオワ民主党予備選、最大の勝者は「トランプ氏」 
    デイリー・SF連銀総裁「新型肺炎、米経済に大きな影響及ばず」
    ペロシ民主党下院議長、カメラの前でトランプ大統領の演説原稿を破り捨てる
    テスラの時価総額、VW上回る。自動車で世界2位に
    FRBのバランスシートの規模とドルの間に「相関関係ない」

新型肺炎:
    北京市が「会食禁止令」
    マスク便乗値上げの薬局に、ロシアのプーチン大統領「営業許可はく奪」
    中国が台湾のWHO(世界保健機構)参加を妨害か
    中国の原油需要が大幅に落ち込む。1月20%減

ポンド:
    1月サービスPMI(購買担当者景気指数)、16ヵ月ぶり高水準。総選挙後の英経済が上向いているシグナル 
    バルニエ首席交渉官「EU(欧州連合)の利益を最優先」自由貿易交渉でEUは英に強硬姿勢
    BOEが5月7日に「利下げ」する確率はまだ5割以上

豪ドル:
    豪首相「新型肺炎は経済に著しい影響」
    RBA「利下げするかしないかは、失業率次第」

その他
    米国でインフルエンザ猛威、すでに2,600万人が感染、2万5,000人死亡
    ベトナムで毒入りタピオカで不倫相手の妻狙い、誤って別の女性を殺害
    クラクション鳴らすと赤が続く信号、インドで渋滞緩和の実証実験 

主要指標終値

出所:楽天証券が作成