本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.51円
↓下値メドは108.31円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
急落というより
段々と重くなってきている状況
週明け27日のドル/円は、新型肺炎のリスク回避を目的とした円買いが優勢。先週NY市場の終値(109.29円)から円高方向にギャップしてオープンして108.73円まで下落しました。オプション市場でもボラティリティが急上昇。この日の高値は109.14円まで。先週110円台は取引されていたのに、今はもう109円台が重いイメージ。ただ急落というより段々と重くなってきている状況です。終値は108.90円。終値が108円台になったのは1月7日以来。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は今のところ2,800人、死亡者は80名。致死率はおおよそ3%ということになります。
感染拡大のFX市場への影響はドル/円だけにとどまりません。タイの経常黒字の半分が観光サービス部門。中国観光客の減少は経済に大打撃で、タイの通貨バーツも大きく下落しています。
イタリアでは先週末に地方選挙が行われました。サルビーニ氏率いる右派ポピュリスト政党「同盟」有利との予想を覆し、中道左派政党が勝利。「欧州で最も危険な男」は負けましたが、ユーロ買いにはなりませんでした。むしろこの日発表されたドイツの重要な景気先行指数(IFO期待指数)が予想より悪く、ユーロ/ドルは今年(今月)の安値を更新。
マーケットは、新型肺炎の感染の「最悪」を織り込みつつあるので、よほどのことがないかぎり(ないことを期待していますが)、パニックの円買いが発生する確率は低いと考えます。だからといって明るいニュースもあるわけではなく、上値が重いことも事実ですが。
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)、BOE(イングランド銀行)の政策金利発表があります。来週からは、いよいよ米大統領選挙が本格スタート。2月3日はアイオワ州で党員大会が行われます。米国のトレーダーは、こちらの方も気になるでしょう。
毎ヨミ!FXトップニュース
27日のドル/円のNY市場終値は108.90円
24日の終値に比べ0.39円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり – 上杉謙信
各国・各通貨トピックス
ドル:
メスター・クリーブランド連銀総裁「米経済のファンダメンタルズは良好」
バーキン米リッチモンド連銀総裁「依然として弱い企業投資を懸念」
新型肺炎:
経済への脅威は実害よりも、ネットが拡散する「風評被害」
感染者はすでに10万から15万人いる。- 武漢市の医師
新型肺炎でタイバーツ下落。武漢市の人気観光国の1位はタイ、2位は日本
コロナウイルス、ピークは2月か
新型コロナウイルスの毒性弱い? 中国国内の感染死亡者のほとんどは60歳以上
豪ドル:
豪2月利下げ確率が急低下、50%から25%へ。豪雇用統計の強い結果受け
森林火災が観光産業に影響。豪経済全体で65億豪ドルの損失
その他:
アラスカ、今年は史上最も暖かい年に
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中国、豚コレラで2億頭処分