年末調整は抜け・漏れのないようしっかりと確認しておく
年末調整については以前のコラムでご説明しましたが、もし年末調整の内容に抜けや漏れがあった場合でも、後日確定申告をすることにより対応可能です。
例えば年の途中で入社した場合、前職の源泉徴収票を新たに入社した会社に提出しなければ、年末調整をしてもらえないため。後日の確定申告が必要です。
また、保険料控除証明書などを紛失したため生命保険料控除や地震保険料控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除といった所得控除を年末調整で受けられなくても、必要書類を準備して確定申告をすれば問題ありません。
でも、年末調整の際に必要な書類を準備して会社に提出しておけば、後で確定申告をする、という面倒な作業が不要だったかもしれないのです。
年末調整に必要な書類は、10月頃から順次送られてきます。きちんと保管して、年末調整の際に慌てて探さないようにしましょう。
費用を払って税理士に作成してもらった方がオトクな場合も
自営業の社長の多くは自身の確定申告を税理士に依頼しています。それはなぜだと思いますか?
1つは「お金で時間を買っている」からです。確定申告をするにはそれなりの時間がかかります。でもそれによりお金を生み出すわけではありません。
お金を払って確定申告を税理士に依頼することで、浮いた時間をご自身の事業のために使うことで、結果的には得をすることになるのです。
もう1つは、「税金のことはプロに任せた方が結果的に得をする」ことを知っているからです。
筆者も仕事柄、税理士に任せなかった確定申告書を数多く見ますが、90%以上は誤りが見つかります。計算ミスや勘違いにより、税金を余計に支払ってしまっているケースも数多くあります。
もし税理士に任せていれば余計な税金を払わずに済んだのに…ということが往々にしてあるのです。
もし、確定申告に費やす時間がもったいない…と感じている方がいらっしゃったら、税理士に依頼する、というのも1つの方法です。