先週は「第1段階合意」成立で世界株高に
先週の日経平均株価は1週間で191円上昇し、2万4,041円となりました。米中「第1段階合意」に15日 トランプ米大統領と、中国の劉鶴副首相が署名して成立したことが好感されました。
日経平均は年初、米・イラン間の緊張が高まり一時2万3,000円を割り込んだところから、V字回復。米・イランがともにこれ以上の緊張の高まりを望んでいないことが明らかになったことから先々週の後半に日経平均は急反発、さらに先週、米中「第一段階合意」成立が追い風となり、続伸しました。
ただし、米中対立が緩和に向かう期待を生じる強材料が出た割には、先週の日経平均の上値は重かった印象です。NYダウの史上最高値更新が続いているにもかかわらず、日経平均はまだ、一昨年のバブル崩壊後高値(2万4,270円)を超えられていないからです。
「第1段階合意」があまりに米国優位で、「中国は合意を守れるはずがない」との疑念もあります。それでもNYダウは、米国優位な第1段階合意を素直に好感して最高値が続いています。一方、日経平均はやや上値が重くなっています。