本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは111.30円
↓下値メドは108.59円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ドル/円109円、追いかけるのはこわい、
押し目買いの好機待つ
米イラン問題は、早くもマーケットの材料から外れました。イランへの攻撃がトランプ米大統領の思いつきだったとしても、米国はイラン最高司令官の排除に成功したわけで、米国側は人的被害なし。結局のところ、トランプ大統領側の「一方的勝利」だったといえます。
リスクオフの材料が消え、9日のドル/円は続伸。ただ値幅は大きくありませんでしたが、109.01円を安値に109.58円まで上昇しました。
マーケットの関心は、地政学リスクから再び米国の金融政策へと戻ります。そして、今日は今年最初の米雇用統計の発表日です。米雇用市場の状況などを、詳細レポート「12月雇用統計、強くて当たり前、弱ければドル安、円高加速も。」で解説していますのでぜひご覧ください。
今週8日(水曜)に出されたADP雇用統計データは、予想+16.0万人に対して、20.2万人という強い内容でした。BLS(米労働省労働統計局)が今夜発表する「公式」雇用統計は、非農業部門雇用者数の予想が16.4万人と、前月比で増加数が鈍化していますが、ADP雇用データが良かったのでアップサイド・サプライズの可能性もります。
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長も、FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーも「労働市場は強い」という認識で一致。不安材料は今のところ見当たりません。仮に雇用者数が一時的に減少したところで、あわてて「利下げ」することも考えられません。
強い雇用市場はトランプ大統領にとっても追い風です。逆に中国など、貿易交渉の相手国にとっては厳しい状況が続くことになります。米中貿易交渉の第1段階は来週合意。第2段階の交渉がこれから始まりますが、雇用が安定して伸びているかぎり、そして株高が続くかぎり、「貿易戦争」の悪影響はないといえるわけで、トランプ大統領が中国との交渉を急ぐ必要もなくなります。
毎ヨミ!FXトップニュース
09日のドル/円のNY市場終値は109.52円
08日の終値に比べ0.38円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
投資は理想とするスタイルを決めることから始まる。スキャルピングをしたいのか?デイトレダーなのか?週一回のトレードで良いのか、長く持ち続けるのか?
今日は何の日(1月10日):
ユリウス・カエサルがルビコン川を渡りイタリアに侵入(ローマ内戦)(紀元前50年)
ロンドンで世界初の地下鉄開業(1863年)
米国のビクターが45回転レコードを開発・公開(1949年)
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領、iPhoneのホームボタン復活を訴える
米国が数年後にリセッションになる可能性も
ブレイナードFRB理事「経済の不透明さが新規投資を抑制している」
ユーロ:
トランプ大統領、フランス製品63品に最大100%の関税を検討
スウェーデン中央銀行、追加利上げ当面なし。マイナス金利に逆戻りの可能性も
NZD:
RBNZ(NZ準備銀行)副総裁「経済は分岐点に近い模様」
NZ政府、インフラ投資などへ支出増加の方針打ち出す
その他:
経済危機のベネズエラ、薬不足で「信仰治療」が流行る
米国がフライドポテト不足の危機。10月の悪天候が原因か