本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.09円
↓下値メドは108.33円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
もう、利下げの理由なくない?
今夜12月11日(日本時間の12日早朝)、2019年最後となるFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれます。政策金利は据え置きの予想。FOMCは7月、9月、10月と急ピッチで利下げを実施。政策金利であるFF金利の誘導目標は2.25~2.50%から1.50~1.75%まで下がりました。
しかし、10月に利下げしてから、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長やブレイナード理事、あるいは連銀総裁が、みんな申し合わせたように「金利は適切。見通しに大幅な変更がない限り調整は必要ない」と発言しています。マーケットが利下げ休止を意識したのはこの時からです。しかし、利下げ再開の条件となる「見通しに大幅な変更がある」に相当する事態とは何かということが気になります。
米国の第2四半期のGDP(国内総生産)は予想を超える2.1%に拡大。11月米雇用統計では、非農業部門雇用者数は26.6万人増加、失業率は3.5%で過去半世紀の最低水準まで下がっています。貿易戦争に終わりが見えない中でも米経済が拡大していることを示し、「見通しの大幅な変更」をする要素はどこにも見つかりません。つまり、米利下げは実質的には「終了」したことになります。パウエルFRB議長が米経済に強気の見通しを示してくれると期待します。
ところで、本日(11日)の東京市場の開始直後にポンドが急落しています。英国は明日(12日)に総選挙を行う予定ですが、直前の世論調査で野党労働党が猛然と追い上げ保守党との差を縮めていることが明らかになりました。ジョンソン首相の保守党が少数与党になる、あるいは労働党が勝利した場合、ブレグジット交渉を再びゼロから始めることになり「合意なき離脱」のリスクが格段に高まります。これがポンド売りの理由となっています。
詳しくは昨日の為替ウォーカー「ポンド買いが止まらない!英EU離脱、ついに完了か?今週のポンド/円、期待で146円、失望なら138円」をご覧ください。タイトルに「ポンド買い」が止まらないとありますが、実際ポンド/円は今朝の急落直前まで高値を更新、143.66円まで上昇していました。ポンド買いが終わるかどうかは選挙結果次第ですが、選挙を挟んでポンドは値動きが大きくなるので要注意です。
動くポンド/円の位置情報は、「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
10日のドル/円のNY市場終値は108.74円
09日の終値に比べ0.19円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
勝利を手にするためには、2回以上戦わなければならないかもしれない - サッチャー元英首相
各国・各通貨トピックス
ドル:
アマゾンが国防総省の入札巡り訴訟へ「トランプ大統領の不当圧力あった」
米共和議員、トランプ氏弾劾に巻き込まれないよう距離を置く
北朝鮮「これ以上失うものなどない」 トランプ大統領に敵対姿勢
NY原油先物:
OPEC(石油輸出国機構)「サプライズ減産」で価格上昇。減産幅は日量120万から170万バレルへ
円:
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、外国株の貸株を停止
増税した一方で、政府が経済対策として13兆円規模の財政出動
ユーロ:
フランスの全国デモ 6日目に突入。交通渋滞600キロ
トリシェ前ECB(欧州中央銀行)総裁「ECB頼みは永遠には続かない」
ポンド:
スコットランドで独立機運が再燃
カナダドル:
カナダの利下げは2020年4月の予想。当面は様子見
カナダ銀行、経済見通しに強気「消費が伸び、企業投資は回復」
カナダ銀行「商品価格とカナダドルは比較的安定」
その他:
プーチン大統領が激怒、ロシアの宇宙基地建設で約187億円の巨大汚職
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