安定したリターンが期待できる「ソーシャルレンディング」

──では、2つ目にいきましょう。

 ソーシャルレンディングをすすめます。

──これまたちょっと意外ですね。ソーシャルレンディングと聞いてもピンとこない人も多いと思うので、簡単に説明をお願いします。

 ざっくりいうと、お金を運用して増やしたい人と、お金を借りたい企業をマッチングするサービスです。お金を運用したい人は、ソーシャルレンディング会社を通して企業にお金を貸し出します。で、貸出金利からソーシャルレンディング会社の取り分を差し引いた金額を受け取るという仕組みです。

 欧米ではずいぶん前から普及していますが、日本でもここ数年、急激に市場が拡大していて、注目が集まっています。

──お金を必要としている企業に出資するようなものですよね。それなりの金額が必要なのではないですか。

 いえ、1万円から投資できます。ソーシャルレンディング会社が個人から小口のお金を集めて企業に融資するという仕組みなんです。

──ひと口馬主のようなものでしょうか?

 そうですね、近いかもしれません。

──どのくらいのリターンを期待できるのでしょうか。

 それはファンドによります。どのソーシャルレンディング会社も複数のファンドを用意し、投資家を募集しています。運用期間は2、3カ月のものもあれば1、2年というものもあります。それぞれ実績利回りが異なるわけですが、平均すると5~6%程度でしょうか。

──当然、リスクもあるわけですよね。投資した会社が経営不振に陥り、返済が滞る、とか…

 それを回避するには、信頼のおけるソーシャルレンディング会社を選ぶことが大切です。僕はこの業界の大手である「クラウドバンク」という会社を利用していて、これまでいくつかのファンドに投資しましたが、元本割れは一度もありません。最近は、いろんな会社がこのサービスを始めているので、慎重に検討してほしいですね。

「最近は配当がおもしろいなと思ってます」と、のがたかさん。「配当がいいので米国株を始めました。今流行のIT企業じゃなく、トラディショナルな企業の株や配当貴族といわれる銘柄を保有しています」