世界GDPに占める日本のシェアは3%が定位置

 ちなみに、19世紀初頭の1820年のシェアのシミュレーションによれば、日本3%、ペリーを来航させた米国2%に対し、アジアは56%を占めていました。なんと世界GDPの5割以上を、中国、インド、日本などのアジアが占めていたのです。

 そして、終戦から5年後の1950年になると、日本3%、米国27%、アジア15%です。この3%という数字には重いものがあります。

 今、世界のエコノミストから、日本3%定位置論が噴き出しています。日本は3%程度の実力しかない国だと言うわけです。実際、15年後、20年後の世界GDP予測でも、多くの国際機関が日本のシェアは3%程度に落ち込むとしています。

 この話をネガティブに聞くか、ポジティブな話に転換するか。後者であればアジアダイナミズムに想像が及ぶはずです。現在、アジアのGDPは日本の4倍になった。15年後、20年後、控えめに予測してもアジアのGDPは日本の10倍を超えているはずです。それがメガトレンド(大きな流れ)なのです。