株価が上がると積立投資家は2つの悩みをもつ

 株価上昇局面のようです。この記事が掲載されたときにはガクンと下がっているのではないかと心配しながら原稿を書いています。景気や政治などのさまざまな要因は「上がる未来」というよりは「下がる未来」を示唆しているにもかかわらず、世界中の株価は上がり続けているとすれば不思議なものです(もちろん政策は株価が下がらないようにいろんな手を打つわけですが)。

 NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった制度を活用し積立投資を行っている投資家、特にこの4~5年くらいで投資を始めた人たちにとっては、本格的な下落相場は未経験です。これまでは、数カ月もガマンすれば、その前の相場水準に回復するようなマーケットが続いてきました。

 もし、「○○ショック」がやってきたとき、積立投資を行っている個人投資家はどう考えておくべきでしょうか。

 多くの場合、投資信託を用いた分散投資、また定期的な積立投資を行っており、これは個別株を物色する集中投資とは異なる投資スタンスが考えられます。