今週の予想

今週も米中通商協議の早期合意を巡る思惑で2万3,000~2万3,500円の中のもみ合い

 先週末、米中の首脳が第1段階の早期合意について前向きな発言をしたことで、主要3指標そろって反発。NYダウ平均株価も4日ぶりの反発となったことで、買いスタートで始まることが想定されますが、その後は再び米中通商協議の行方に注目が集まることになります。

 というのは、米国議会で香港人権民主主義法案が可決されたことで、中国側が内政干渉として対立する可能性があり、一部で「合意は来年に延びた」という見方もあるようです。早期合意への期待感が先行して株価が上昇してきただけに、早期合意が後退することは株式市場にとってはマイナス要因となります。

 今週は国内外で大きなイベントはなく、28日は米国市場が感謝祭で休場(翌日は短縮営業)のため、週を通して閑散相場になりやすく、日本市場も連動して2万3,000~2万3,500円のレンジの中でのもみ合いとなりそうです。

 25日の日経平均株価は、買い先行の+179円の2万3,292円で寄り付き、香港の区議会議員選挙で民主派が過半数を獲得する見通しとなったことで香港ハンセン指数が上昇。上海株も上昇したことで、一時+234円の2万3,347円まで上昇しました。買い一巡後は伸び悩むものの下値は限定的で+179円の2万3,292円で引けました。