年末調整で控除をし損なったらどうする?
上記のように、年末調整でさまざまな控除を受けることができます。しかしそのためには、会社に対して必要な書類や添付資料を提出する必要があります。
必要な添付資料が手元になかったり、そもそも控除を年末調整で受けることができたのに失念していた、ということもあるでしょう。
そんなときは、年末調整が終わった後であっても、会社に必要書類を提出すれば、翌年1月末までであれば年末調整をやりなおすことができます。
もしくは、自身で確定申告をすることにより、年末調整でし損なった各種控除の適用を受けることで、支払いすぎている所得税等の還付を受けることができます。
年末調整で控除をし損なったらもう控除できないのかといえば、そんなことはありません。年末調整はあくまでも会社員の方の確定申告の手間を省くための手続きなので、年末調整で控除手続きし忘れた項目は、確定申告で対処することができます。
以上、3回にわたり年末調整の注意点を取りあげてきました。会社から丁寧に説明されることはほとんどないにもかかわらず、よく知らないと余計な税金を気付かぬうちに支払うことになってしまうのが年末調整の怖いところです。年末調整が終わった後でも見直しをすることができますから、各種控除の適用漏れがないかどうか、よく確認をしておくようにしてください。