今週の予想
米中通商交渉の早期合意の進展次第
今週も基本は米中通商協議を巡る早期合意への期待度に左右されることになります。
政府高官による「合意間近」という発言がいくつか出ながらも、これに対しトランプ米大統領が否定するなど、不透明さは残っています。
第1段階の合意見通しが強まれば買い有利、米中首脳会談で署名が行われれば、いったん目先は材料出尽しとなる可能性があります。合意への進展が見られない場合は、株式相場は最高値にあるだけに不安定になりやすいといえます。
もう一つの相場への影響の材料は、先週末に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開です。その中で利下げ打ち切りを巡る意見がどうだったかで、今後の方向性に何らかの示唆が得られるかもしれません。
今週の日経平均株価の動きは、基本的には心理的フシ目の2万3,000円を下値ラインとしての日柄調整ですが、米中通商合意の進展の強まりで、米株高が続き、円安基調となれば、日経平均も戻りを試す動きとなります。その場合は、まずは11月8日の2万3,637円の「幻のSQ(特別清算指数)」を突破できるかどうか。そこを超えれば、近いうちに2万4,000円への期待が持てることになります。