先週の結果

週前半は、2万3,545円と高値更新。週半ば下げ歩調で2万3,062円まで下げ週末持ち直す

 米株式は順調ながら、米中通商協議の不透明感がある中、先物に左右される場面が多くありました。12日(火)には、後場に先物の買いに上げ幅を拡大し、+213円の2万3,545円まで上昇して年初来高値を更新。14日(木)には後場、株価指数先物売り、株価先物買いの裁定取引で▲257円の2万3,062円まで下落しました。日足ベースで見ると、高値が切り下がっており、日柄調整に入っているようです。

11月11日(月):日経平均は、+30円の2万3,422円で寄り付き、一時+79円の2万3,471円まで上昇するものの、香港情勢の悪化懸念でハイセン株が大幅安。中国株式も下げに転じたことで、後場後半に▲68円の2万3,323円まで下げ、終値は▲60円の2万3,331円と5日ぶりの反落となりました。

12日(火):+4円の2万3,336円で寄り付くと、円安、ドル高歩調を支えに小幅高でもみ合い。しかし、後場になると株価先物買いに上げ幅を拡大し、一時+213円の2万3,545円まで上昇し、終値は+188円の2万3,520円と年初来高値を更新しました。

13日(水):円高傾向や前日12日の急上昇の反動で、▲80円で寄り付いた後、▲255円の2万3,270円まで下落。後場になると売り一巡後、やや下げ渋って▲200円の2万3,319円で引けました。

14日(木):13日のNYダウ高を受けて、+5円の2万3,325円と小幅に寄り付き後、前日の終値を挟んだもみ合いながら、中国の鉱工業生産が予想を下回り先行き警戒感から上海株が下げに転じると、日経平均も下落。さらに米中貿易交渉の進展がみられないことで上値が重くなり、株価先物売り、債権先物買いの裁定取引で、一時▲257円の2万3,062円まで下落しました。その後、下げ渋り▲178円の2万3,141円で引けました。

15日(金): +18円の2万3,160円と小幅で始まり、クドローNEC(米国家経済会議)委員長が第1段階の合意に近づいていると発言したのをきっかけに、先物主導で大幅高となってもみ合い、後場、寄り付き直後に+199円の2万3,340円まで上昇。終値は+161円の2万3,303円となりました。この日の下げに転じた後の急上昇は、仕掛けが入ったためという見方もあります。

 日本市場の引け後の米国市場は、クドローNEC委員長が通商交渉は合意に近づいていると発言した他、ロス米商務長官の「米中はほぼ確実に合意するだろう」との発言が好感され、NYダウは4週連続高の222ドル高。週末に2万8,000ドル台乗せとなり、主要3指標そろって史上最高値更新となりました。しかし、シカゴの日経先物は+25円の2万3,365円とほとんど反応していません。