コカ・コーラやマクドナルド、IBMなど何十年も増配を続けている米国の高配当企業10社に投資して確実に資産を増やしている、バフェット太郎さんインタビューの後編をお届けします。今回は、投資初心者へのアドバイスをお願いしました。

米国株は日本のネット証券で手軽に購入できる

──ここからは米国株に関心を持ち始めている投資初心者にアドバイスをお願いします。まず「日本株を買うより面倒だ」と思い込んでいる人も多いと思うのですが、実際にはどうなのでしょう?

 日本の証券会社で手軽に購入できるし、英語力が必要なわけでもないし、何も難しいことはないと思いますよ。誰でも簡単に始められます。

──どんな証券会社で買えばいいんですか。

日本の証券会社で買えるのでまず英語は不要。多少のルールの違いさえ理解すれば米国株デビューもカンタン!とバフェット太郎さん。
画像はバフェット太郎さん著書『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より

 基本的にはネット証券をお勧めします。ネット証券によって米国株の取扱い銘柄数など若干バラツキはありますが、主要な銘柄はどの証券会社でも買えます。また、取引手数料なども大差はありませんから、どこを選んでも問題ないと思います。ちなみに僕は「トウシル」の取材だから明かすわけではありませんが(笑)、普段は楽天証券を使っています。

──始めるときに注意することはありますか?

 日本株取引と米国株取引では、ルールに若干、違いがあります。例えば、日本株取引は、株式の売買単位が100株から、と最小単位に制限がありますが、米国株取引は1株から取引が可能です。それから日本にあるストップ高/ストップ安なんてものはありません。だから、ルールや違いについては簡単に調べておくといいでしょう。

──初心者の場合、バフェット太郎さんはどんな銘柄をアドバイスしますか?

 それは投資の目的によります。僕のように長期的な資産形成を目的とするなら、僕が保有しているような何十年も増配を続けている超大型の高配当銘柄をおすすめします。前述した著書には「賢者のための黄金銘柄」として「バフェット太郎10種」を含めた推奨30銘柄をまとめているので、もし興味があったらご覧になってください。

──複数の銘柄に分散投資するのが基本なんですね。

 そうですね。たとえ超大型株に投資するにせよ、暴落のリスクは伴うので、1銘柄、2銘柄に集中投資するのはとても危険です。最初は投資金額が限られているはずですから、何銘柄も買うのは難しいかもしれませんが、将来的には8~16銘柄くらいのポートフォリオを作ってみるといいと思います。