先週の結果

先週は、週前半、一時ザラ場で2万3,000円乗せとなるが週後半はもみ合いへ

 先週前半は好調な動きとなり、10月29日(火)は前日の米国株高を受け、一時2万3,008円の高値をつけました。その後、上昇一服となり、30日(水)は8日ぶりの反落。31日(木)は+83円と反発するものの週末は再び▲76円の2万2,850円と反落して引けました。

 結局、いったん2万3,000円をザラ場でつけた後、もみ合いとなってしましました。

10月28日(月):前週末の米株高を受け、1ドル=108円台後半と為替の落ち着きもあって、+54円の2万2,854円で寄り付き、2万2,800円台でのもみ合いが続きましたが、後場に一時+96円の2万2,896円まで上昇。その後一服するも大引けにかけて2万2,800円台後半で推移し、+67円の2万2,867円と6日続伸で連日の年初来高値更新となりました。 

29日(火):28日の米株の上昇と為替の1ドル=109円台を好感し、+83円の2万2,950円で寄り付き、一時+141円の2万3,008円をつけました。その後、上値を抑えられる場面が目立ちましたが、下値は堅く小幅のもみ合いが続いて、+106円の2万2,974円と7日続伸かつ年初来高値更新が続きました。 

30日(水):29日の米株式が上昇一服となったことで、日経平均も8日ぶりの反落となり、▲20円の2万2,953円で寄り付くと、利益確定売り先行となり、後場には先物にまとまった売りが出て、一時▲146円の2万2,827円まで下落し、終値は▲131円の2万2,843円となりました。 この日はトピックスの浮動株比率の定期見直しに伴い、東証一部の売買代金は3兆3,795億円、出来高は17.9億株でした。特別、大きく下げる理由はありませんでしたが、短期的な過熱感から先物にまとまった売りが出たということでしょう。 引け後の米国市場では、FOMCで予想通り0.25%の金利引下げが行われ、FRB(米連邦準備制度理事会)議長が「今後インフレが強まらない限り再び利上げはない」と示唆したことで、NYダウは2万7,204ドルまで上昇し、史上最高値2万7,398ドルに接近し、+115ドルの2万7,186ドルで引けました。

31日(木):前日の米国市場を受け、日本市場は+66円の2万2,910円で寄り付き、一時+145円の2万2,988円まで上昇。しかし、やや円高の流れもあり、上げ幅を縮小し、終値は+83円の2万2,927円と反発しました。

11月1日(金):31日の米国市場で、米中貿易問題の先行き不透明さが再び高まったこと、10月シカゴPMI(購買担当者景気指数)が大きく悪化したことで、NYダウは▲140ドルの2万7,046ドルと反落し、これを受けて日経平均は一時▲221円の2万2,705円まで下落しました。しかし、売り一巡後は先物買いを支えに下げ渋り、上海株の上昇にも支えられ▲76円の2万2,850円で引けました。

 日本市場引け後の米国市場では、注目の10月米雇用統計は、予想を大きく上回る強い結果となりました。非農業部門雇用者数は、予想の8.9万人を大きく上回る12.8万人増となり、さらに9月分、8月分も上方修正されました。これを受けてNYダウは+301ドルの2万7,347ドルとなり、7月16日につけた史上最高値2万7,398ドルへ接近しました。ハイテク株全体のナスダックは3カ月ぶりに史上最高値を更新し、S&P500は2日ぶりに最高値を更新。シカゴの日経先物は為替が108円台前半の円高だったため+90円の2万2,940円とあまり伸びていません。