LINEの「LINE Pay」

「LINE Pay」はコミュニケーションアプリのLINEが提供するスマホ決済サービスです。

 チャージ方法には、銀行口座から(オートチャージサービスあり)と、ローソンなどのレジや「Famiポート」「セブン銀行ATM」から現金でチャージする、大きく2通りがあります。

「LINE Payボーナス」と呼ばれるポイントが還元される、月々の買い物金額に応じて還元率が変わるインセンティブプログラム「マイカラー」が採用されています。最もランクの高いグリーン(決済金額 : 月10万円以上)は2%、最も低いホワイト(決済金額 :月9,999円以下)は0.5%と、還元率は4段階に分けられています。

 つまり、LINE Payの場合、月1万円未満の使用だと還元率は0.5%と低くなります。「今日のクーポン」と題して、「コンビニでの買い物100円引き」など期間限定のキャンペーンを行っているので、LINE PayのLINE公式アカウントや公式Twitterでの情報を見逃さずに活用しましょう。

NTTドコモ系列の「d払い」

「ペイ」という名前はつかないものの、「d払い」は携帯電話会社のNTTドコモが提供しているスマホ決済サービスです。ドコモの携帯回線を使っていなくても、同社が運営する「dアカウント」を開設していれば、街の店舗での買い物・食事やネットショッピングの購入代金を、「d払い」のバーコード決済で支払うことができます。

 支払い方法は、ドコモユーザーなら電話料金との合算払いのほか、系列の「dカード」を含むクレジットカード決済になります。決済代金に応じたdポイントの還元率は店舗での利用が0.5%、ネット利用が1%。決済にdカードを利用すると、カード利用のポイント還元1%も二重取りできるので、合計1.5~2%の還元率になります。

 dカードでドコモの電話料金を支払っていたり、dポイントプログラムでプラチナステージになったり、ドコモが提供する月額課金サービスを契約しているといった数々の条件をクリアすれば、通常の還元ポイントに加えて、最大7%のポイントアッププログラムもあるのが魅力です。

 還元ポイントは買い物情報がドコモに到達した時点で即時加算されるスピード感や、ネット通販大手「アマゾン」でも使える点が魅力といえるでしょう。

メルカリの「メルペイ」

 フリマアプリのメルカリが運営する「メルペイ」の最大の特徴はメルカリで中古品などを売って得られた売上代金を、「メルペイポイント」に交換して、日常の買い物に使えること。それ以外の決済方法は銀行口座からのチャージになります。

 メルペイには他のスマホ決済と違って、2つの決済方法があります。一つは、すでに普及が進んだ電子マネー「iD」が使えるセブンイレブンなどのコンビニやイオン、マクドナルド、ウェルシアなどのドラッグストアでのタッチ決済で全国45万店舗。もう一つはメルペイ画面に表示されたコードや店舗側が提示するコードを使った決済で、こちらは全国90万店舗。あわせて135万店舗での利用が可能です。

 メルペイはiDで支払ってもメルペイのコード払いで決済をしても、決済金額に応じたポイント還元がありません。現状、クレジットカード決済にも対応していないので、ポイントを二重取りすることもできません。

 メルペイ内に残高がなくても、買い物ができる「メルペイあと払い」を使えば、使った分の代金を翌月まとめて支払うことができます。コンビニ/ATM払いや口座振替で清算した場合は、手数料が月々300円かかりますが、「メルペイ残高」で清算した場合は、手数料もかかりません。いわばクレジットカードの会費のようなものといえるでしょう。

 通常の決済でポイントはつかない半面、コンビニでの買い物で翌日、決済金額の50~70%を還元といった、大盤振る舞いのキャンペーンを何度も打っている点やコンビニの人気商品が税込み11円から購入できる「クーポン機能」が魅力といえるでしょう。