日米市場の季節性では「秋は底値圏で買い場」?

 上述のように、8月は、トランプ大統領の保護主義的な政策と中国との報復関税合戦に端を発する不確実性の高まりを背景に米国株は下落。為替のドル安・円高が日本株の下押し圧力となりました。

 とは言っても、来年の大統領選挙での再選を目指す同大統領は「フーバー政権下の株価暴落とその後の大恐慌」も承知していると考えられます。図表3は、米ダウ平均、日経平均、ドル円相場の過去20年(1999~2018年)の年間推移について平均化したものです(年初=100)。「米国株もドル/円も5月前後に年前半の高値をつけたことが多い」との季節性(平均的傾向)が指摘されています。

図表3:日米市場のアノマリー(季節性)

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(1989年1月1日~2018年12月31日)